健康美肌は、若さの象徴であり健康のバロメーターでもあります。特に美を求める女性の方は、日々お肌のお手入れに余念がないはず。スキンクリームや美容液などに、大きな投資をしている人も少なくないでしょう。
でも、そうしたスキンケアと共に、忘れてはいけないのが、カラダの中の健康です。美しい肌は、カラダの中から生み出されてくるもの。カラダが不健康な人は、絶対に美肌を手に入れることはできないのです。
今号のSHは、カラダの中から肌を磨くコラーゲンと、「若がえりの秘薬」ローヤルゼリーに大注目。その驚異的な健康美肌効果の秘密に迫ります。
■ “健康美肌”ってどんな肌? 肌老化の真犯人は?
健康美肌といえば、真っ先に思い浮かべるのが赤ちゃんの肌。ハリやつやがあって、潤いのあるプルプル。しかも、色素沈着(しみ)なんて全くない白肌です。赤ちゃんの肌には、健康美肌の要素を全て完璧に備えているのです。
誰もが生まれたときにはこの完璧な肌を持っていたのに、年齢を重ねるごとに、肌も老化していってしまいます。「年齢は肌にあらわれる」といわれるように、暦の年齢より若く見える人は、例外なくその肌年齢も若いものなのです。では、なぜ私たちは年をとると、肌に色艶がなくなり、潤いもなくなってしまうのでしょう? 主な原因は、健康美肌を作っている構成成分が年齢を重ねるごとに減少、変性することです。そして、「肌老化」を進める一番の大敵は、こうした変化にともなって、肌の水分が減少して潤いを失うことなのです。つまり、乾燥こそが肌の大敵、「肌老化」を進める真犯人というわけです。
乾燥が肌の大敵であるならば、健康美肌を手に入れる一番の方法は、常に肌が乾燥していない状態を保つことになります。その証拠に、スキンクリームや美容液など、スキンケア製品のほとんどが「保湿」をうたっています。でも、肌はカラダの中から生み出されるものなので、肌表面のスキンケアに力を入れても、カラダの中から肌に栄養を与えてあげなければ、その効果は半減してしまいます。
肌は、乾燥というダメージから身を守るため、皮脂膜(スクワレン)、NMF(自然保湿因子)、細胞間脂質(セラミド)など、さまざまな天然の保湿成分から構成されていますが(図1)、加齢など、さまざまな原因によって、そうした成分が不足し、バリア機能が失われると、肌は大きなダメージを被ってしまいます。
「お肌の曲がり角」という言葉があります。実際に女性は、25歳ごろと40歳を過ぎたころに、肌の大きな転機(曲がり角)を迎えるのです。第一の曲がり角は、皮脂成分がピークを過ぎたり、保水性を保つムコ多糖類などが減少することで、主に肌の表皮が乾燥し、肌表面のキメが乱れて、小さな亀裂ができることが原因です。しかし、第二の曲がり角は、真皮のコラーゲン減少やその変化が大きな原因で起こります。肌を支える役割を持つコラーゲンは、ホルモンバランスなどの変化が起こるために、30代後半をピークに減少してしまうのです。また、新陳代謝が遅くなると、排出するべき古く固いコラーゲンが残り、肌の弾力性を失わせる原因になります。
さらに、コラーゲンを含む組織を足場にしていたムコ多糖類も影響を受けて減少します。このときの肌の状態は、ちょうど地下水をくみ上げて地面がスカスカになっているような状態。これに何らかのショックが加わると、皮膚の陥没も起きてしまいます。お肌の曲がり角に対する対処は、第一の曲がり角では、生活習慣や基礎化粧品による保湿だけでも、一定の成果が期待できますが、第二の曲がり角では、そうしたカラダの外側からのケアだけでなく、生まれ変わる肌のために必要なコラーゲンをはじめとした成分を積極的に摂取することが必要になります。
皆さんもよくご存知のコラーゲンは、あらゆる動物に存在するたんぱく質の一種。人間の場合、体重の約20%がたんぱく質で、そのうち3分の1がコラーゲンです。
肌のコラーゲンは、深層の真皮に存在(真皮の70〜80%がコラーゲン)して、網目を張り巡らせて水分をキープすることで、弾力やみずみずしさを保っています。
また、この肌の健康に欠かせないコラーゲンは、たんぱく質の一種でゴムのような弾性繊維である「エラスチン」や、細胞と細胞の間(外側)に潤滑油のように存在するムコ多糖(主成分は、ヒアルロン酸とコンドロイチン硫酸)などの活躍があって保たれています。(図2)
さて、肌に対する基礎勉強が済んだところで、いよいよ「健康美肌のために私たちは何をすればいいのか?」 ついて考えてみましょう。
外からのスキンケアには限界があることはすでにお話しましたが、やはり、肌の健康に役立つ成分を積極的に摂ることが、健康美肌への一番の近道です。その際に中心となるのは、もちろんコラーゲン。でも、このコラーゲンは、同じものがずっと体内に留まっているわけではありません。絶えず合成・分解を繰り返すことで、1日約2gのコラーゲンを代謝し、一定量を保っているのです。
しかし、加齢によってそのコラーゲンは、量も質も低下していってしまいます。それを防ぐためには、コラーゲンを食品として積極的に摂り、体内で新しく作られるコラーゲンの材料を増やしてあげることが必要。また、コラーゲンを摂る際には、先ほど挙げた「エラスチン」(弾性繊維)や、ムコ多糖(主成分は、ヒアルロン酸とコンドロイチン硫酸)といった強力なパートナーたちを一緒に摂ることでさらに大きな健康美肌効果を得られることができます。
■ 若返りの秘薬・ローヤルゼリーは、美肌にも効果絶大!
カラダの中から、健康美肌を目指すのであれば、古くからその高い美容効果で知られる「ローヤルゼリー」も忘れてはいけません。ローヤルゼリーとは、若い働きバチの唾液腺から分泌される乳白色の粘液状物質。女王蜂が唯一食べる究極の栄養食です。
ローヤルゼリーは、若返りの秘薬として、珍重されてきた歴史を持ちますが、実は、近年の研究でその特有成分の中には、コラーゲンの産生に関与するなど、健康美肌づくりを強力にサポートしてくれるものが含まれることが分かっています。
また、ローヤルゼリーは、生体防衛やカラダの機能を調節する働きを持つ、機能性食品であるといわれます。総合的にカラダの機能の調節を図ることで、美肌効果、若返り効果など、老化抑制機能が認められています。
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