活性酸素の発生を防げ!
エイジング(病的な)には、様々な原因があります。なかでも、フリーラジカル・活性酸素によるダメージは、直接的な老化につながる大きな問題です。
フリーラジカルとは、不安定で反応性の高い原子や分子をいい、その代表格が活性酸素。人間は、酸素を取り込み、栄養分を燃やしエネルギーを引き出していますが、呼吸によって取り入れた酸素のうち約3%が分子構造にゆがみを生じ、不安定で攻撃的な状態になります。これが活性酸素で、私たちのカラダの細胞を傷つけ、ガンなどの病気を引き起こしたり、病的なエイジングを進めてしまう原因になるのです。
抗酸化ビタミンは、単一ではなくバランスで!
俗に、ビタミンACE(エース)と呼ばれる、ビタミンA(βカロテン)、C、Eは、活性酸素のダメージを抑える高い効果が認められた「抗酸化ビタミン」。長年に渡る研究結果から、私たちの健康に役立つ(酸化を防ぐ)働きをすることが実証されています。
体内のあらゆる場所で過剰発生しカラダを蝕んでいく神出鬼没の活性酸素に対して、抗酸化ビタミンたちは、それぞれの特性(ビタミンCは水溶性、AとEは脂溶性)を生かして、お互いに協力し、スクラムを組むことで、相乗効果を発揮し、効率よく消去してくれるのです。
また、ビタミンCの働きを助ける「ビタミンP(ルチンなど)」、Eと共に過酸化脂質の害を防ぐ「ビタミンB2」などは、ビタミンACEをサポートし、さらに抗酸化力を高めてくれる心強い援軍。つまり、抗酸化ビタミンは、単一で摂取するのではなく、バランスよく摂取することが重要なのです。
トコトリエノールのスーパー抗酸化作用
抗酸化ビタミンの中でも、最も高い効果が期待できるビタミンEは、トコフェロールとトコトリエノールという、実に8種類(それぞれにα<アルファ>体、β<ベータ>体、γ<ガンマ>体、δ<デルタ>体がある)もの化合物からなることが分かっています。さらに、最新の研究では、新たにデスメチル、ジデスメチル-トコトリエノールの2種類(合計10種類)も発見され、トコトリエノール群には、トコフェロール群をはるかに凌ぐ抗酸化作用がある(α-トコトリエノールには、α-トコフェロールの40〜60倍もの脂質過酸化防止作用がある)など、今までのビタミンEについての常識を覆す結果が報告されています。 |
ブルーベリー&リンゴでカラダを錆びさせない
話題の健康成分・ポリフェノールには、体内の有害な活性酸素と結びついて、細胞や遺伝子が傷つけられるのを防ぐ抗酸化作用があることが知られています。このポリフェノールを多く含む果実として注目されているのが、ブルーベリー、リンゴなどです。
ブルーベリーは、視力改善、血行改善などの効果が有名ですが、色素成分のアントシアニンは、ポリフェノールの一種で、活性酸素を除去する働きがあります。また、「一日一個のリンゴは医者を遠ざける」といわれるほど健康に役立つ成分の宝庫であるリンゴにも、リンゴポリフェノールが豊富に含まれていることが知られています。
リンゴポリフェノールは抗酸化作用が非常に強く、生体内で老化を促進する引き金となる過酸化脂質の増加を抑えます。
免疫力強化+活性酸素消去の秘薬
血液をサラサラにして動脈硬化を防いだり、病気を退ける免疫力を高めることで知られるスクワレンには、こうしたカラダの酸素保持能力をアップする一方で、有毒な活性酸素に対してはそれを消去する働きもあります。
スクワレンと言えば、深海にすむサメ類の肝油から得られるものが有名ですが、オリーブの実を圧搾したバージンオイルにも、微量(0.1%)のスクワレンが含まれています。この貴重なスクワレンは純度も高く、また、植物性なので安全性も高いことで人気を集めています。
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