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骨は何からできている? |
骨はカルシウムのかたまり?! |
屋台骨という言葉があるように、「骨」は私たちのカラダにとって欠かすことのできない、大黒柱です。そして、健やかな生活を送るためには、健康な骨は欠かすことはできないのです。
近年、急増している骨の病気に「骨粗しょう症」があります。骨の内部が「鬆(す)」のようになってしまい、スカスカになる恐ろしい病気です。特に女性に多く、50歳代…21%、60歳代…48%、70歳代…67%、80歳代…84%と、加齢にともなってその数は激増していきます。そして、現在90万人ともいわれる寝たきりの高齢者の多くが、この骨粗しょう症による骨折がきっかけといわれています。
長年、カルシウム不足といわれてきた日本人。そして、骨粗しょう症の主な原因がカルシウム不足であることは紛れもない事実です。でも、骨の成分を分析してみると、実は、一般的に思われているように「骨はカルシウムのかたまり」というわけではないのです。
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骨の健康にはコレが必要! |
ビタミンと骨の親密な関係 |
骨の健康のためには、カルシウムの効果的な摂取(カルシウム2対マグネシウム1)はもちろんですが、骨の形成に必要なその他の栄養素の摂取も大切です。その中で、今、注目を浴びているのがビタミンです。
例えば、「骨のビタミン」と呼ばれるビタミンDは、カルシウムが骨として形成される際、小腸壁に作用し、カルシウム結合たんぱく質を産出するという重要な役割を担っています。かつて日本で多くみられた、骨や歯の発育が悪くなる「くる病」も、ビタミンD欠乏症が原因であることはよく知られています。また、その他にも、骨のたんぱく質成分の一つであるコラーゲンの生成に欠かせないビタミンC、骨の元となるたんぱく質(オステオカルシン)を合成する力を持つビタミンK2など、ビタミンは骨の成長や健康に欠かすことのできないものなのです。
アル中の秘密「えっ!? まさか!!」アルコール症の原因はミネラル不足!? |
骨の健康に様々なビタミンが関わっていることなど、ビタミン・ミネラルという微量栄養素も、私たちのカラダに重大な影響を与えていることが最近の研究で分かっています。
アルコール症患者を調べてみると、血中カルシウムの濃度が低く、骨の変形や骨折(普通の人の約4倍折れやすい)の頻度が高いことが分かっています。その原因には、ビタミンDの活性化や吸収ができず、カルシウムの腸管吸収が阻害されたてしまったことが挙げられます。他にも、アルコール症には、マグネシウム・亜鉛・鉄などのミネラルの欠乏などが深く関わっているのです。 |
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