野菜のニンジンと人参は同じ種類のモノなのですか?
ともに「にんじん」と呼ばれることから、同じ仲間なのでは? と思っていらっしゃる方も少なくないようです。でも、植物学的にみると、ニンジンはセリ科、人参はウコギ科と、両者には全く関係がありません。
血圧の高い人は、人参を飲んではいけないと聞きますが?
人参は、合成薬品である降圧剤、昇圧剤のような一方通行的に作用するのではなく、血圧を正常化するように働きます。つまり、血圧の低い人が飲めば上がり、逆に高い人が飲めば下がるものなのです。血圧が高いから――、と、今まで人参を避けていらした方は大きな誤解をしていたわけです。
ただし、人参の中でも「白」は、製法上、血圧下降成分が少ないため、高血圧の方は避けてください。
病院からもらった薬や市販薬と一緒に人参を 飲んでも大丈夫ですか?
人参には、タンニンもカフェインも含まれませんから、他の薬と一緒に飲んでも害はありません。むしろ、一緒に飲む薬の働きを側面から助けるような作用も期待できるのです。
人参には副作用がありますか?
また、たくさん飲んでも危険ではないですか?
一般的に漢方薬は、ジワジワとカラダに効き、副作用がないと思われているようですが、実際には意外に速効性があり、時には副作用がでるものもあります。ただし、人参の場合には基本的な副作用はないと考えていただいてけっこうです。(人によっては一時的に便が柔らかくなったり、瞑眩反応が出たりすることがあります)人参は、漢方の「上薬」にランクされていますが、「上薬」の条件の中には、「長期にわたって服用しても害がない」すなわち、副作用がないということがあります。また、飲む量についてですが、効果が出る量は人それぞれで、少ない量で効く人もいれば、大量に飲まなければ効果の出ない人もいます。ですから、一般的な目安はあるものの、それぞれが自分のカラダに合わせた摂取量を知り調節しなければいけません。ただ、ご質問のようにたくさん飲み過ぎてしまった場合でも、その人の最低有効量の2倍、3倍程度では副作用は起こりませんのでご安心ください。
人参を長期間飲んでいると効き目が少なくなりますか?
同じ薬を長く飲んでいると、増量しなければ同じ効果が得られなくなるということがあります。人参を長年愛飲している方の中にも、「最近効き目が弱くなってきた気がする」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。でも、それは効き目が弱まったのではなく、その人の体質が改善され、以前より人参の要求度が減ったためなのです。そこで人参を飲むのを止めると、しばらくして、やはり飲んでいた時の方が調子がよかったいうことに気づかれる場合がよくあるようです。
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