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単一摂取では効果半減?! |
抗酸化ビタミンは、スクラムを組んで活性酸素を撃退する! |
老化やガンなどの生活習慣病の原因となる、「活性酸素」の障害作用を抑える高い効果が認められ、"現代人の健康の切り札"とも言われている「抗酸化ビタミン」。俗に、ビタミンACE(エース)などと呼ばれる、ビタミンA(βカロテン)、C、Eなどは、長年に渡る研究結果から、私たちの健康に役立つ(酸化を防ぐ)働きをすることが実証されています。
私たちのカラダには、油の多い場所と水の多い場所とがあります。例えば、細胞レベルで見てみると、細胞膜は、デリケートな油を主成分としますが、細胞の内や外となると、水で満たされているといった具合です。ですが、活性酸素は、水の部分、油の部分を問わず、体内のあらゆる場所で過剰発生しカラダを蝕んでいきます。そんな神出鬼没の活性酸素に対して、抗酸化ビタミンたちは、それぞれの特性(ビタミンCは水溶性、AとEは脂溶性)を生かして、お互いに協力し、スクラムを組むことで、相乗効果を発揮し、効率よく消去してくれるのです。
例えば、ビタミンCには、Eとはまた違う独自の抗酸化作用を有していますが、Eが抗酸化性を示す際にフリーラジカル化するのを防ぎ、Eの抗酸化効果を持続させる働きがあるのです。
また、ビタミンACEをサポートすることで、さらに抗酸化力を高めてくれる、心強い援軍もいます。ビタミンCの働きを助ける「ビタミンP(ルチンなど)」、Eと共に過酸化脂質の害を防ぐ「ビタミンB2」などです。つまり、抗酸化ビタミンは、単一で摂取するのではなく、バランスよく摂取することがとても重要なのです。
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ビタミンE=αトコフェロールはもう古い! |
驚異のスーパー抗酸化作用を誇るトコトリエノールに大注目! |
抗酸化ビタミンとして、最も高い効果、知名度を誇るビタミンE。そもそも抗不妊作用を持つビタミンとして発見されたビタミンなのですが、近年の研究では、様々な種類が存在し、それぞれがどのような働きをするのかも解明されてきています。
ビタミンEは、他のビタミン類とは異なり、トコフェロールとトコトリエノールという、実に8種類(それぞれにα<アルファ>体、β<ベータ>体、γ<ガンマ>体、δ<デルタ>体がある)もの化合物から成ります。そして、最近の研究で、新たにデスメチル、ジデスメチル-トコトリエノールの2種類(合計10種類)が発見されるなど、衝撃的な事実が次々と明らかになったのです。それは、「トコトリエノール群には、トコフェロール群をはるかに凌ぐ抗酸化作用がある(α-トコトリエノールには、α-トコフェロールの40〜60倍もの脂質過酸化防止作用がある)」など、今までのビタミンEについての常識を覆すものでした。
ビタミンE=抗酸化=生活習慣病予防、といった健康イメージの連鎖から、世には、ビタミンE配合をうたうサプリメントが山のようにありますが、残念ながら、未だに10種類のビタミンEファミリーを含む天然の物(米由来)を原料としたサプリメントは、ほとんどないのが実情です。さらに、ビタミンEは他のビタミン類とは異なり『天然の物』の場合に最高の効果を発揮するのです。
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